「夢」そのとき歴史は動いた
当時の仏教界の「僧侶は一切女性に近づいてはならない」
というタブーを初めて破り、女性と結婚した、初めての僧侶です。
そんな親鸞を動かしたのも「夢」がキッカケでした。
そして26歳になったある日、一人の若い女性と言葉を交わす機会がありました。
それ以来、ずっと親鸞の頭から「女性」の姿が離れられなくなり、
ついに、100日間の厳しい修行のためお堂にこもり、
ひたすらお経をあげ続けます。
そして、95日目の夜明けに、もうろうとする意識の中で「夢」を見ます。
夢に観音様が現れこう告げます。
「もしあなたが、女性と交わりを結ぶ時は、私が女性の姿になってあげましょう。」
目を覚ました親鸞はこのように考えます。
「僧侶は、欲に惑わされてはならないとされている。
しかし、ひとりの男として女と結ばれたとしても、仏様は救ってくださるのではないか?」
親鸞は、それまでの仏教界の常識を打ち破ることを決意。
僧侶も妻を持つことを許す浄土真宗の開祖となったのです。
出典⇒ https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/detail/dj-nihonshi20181202_03.html