【夢コラム】夢で兵のモチベーションを上げた北条早雲
【夢コラム】夢で兵のモチベーションを上げた北条早雲
関東に北条五代の基礎をつくった北条早雲は
三嶋大社をあつく信仰していた。
当時、関東に大きな力を持っていたのは
関東官領の一族扇谷上杉氏と山内上杉氏であった。
そこで、早雲は正月に三嶋大社に参篭し、
自分から七代目に関東地方を支配できるようにと祈願した。
すると、二日の夜に次のような【夢】を見た、
広い大地に二本の大杉がそびえ立っている、
そこに一匹の鼠が現れ、大木の根元をガリガリとかじりはじめたのである。
そしてついに、大木を二本とも倒してしまった。
その瞬間、ネズミは虎に変じた。
『小田原北条記』によると、早雲はこの【夢】を部下たちに語り、
その【夢】の内容を次のように判断して、大いに喜んでみせたという。
「二本の杉というのは両上杉氏だろう。
私は子年生まれなので、鼠は私であり、
やがて上杉氏を倒して関東を制し、
子孫代々にわたり東国の主になることを示した【吉夢】なのだ」
(出典:夢のお告げが変えた日本史)
一介の浪人から大名に成りあがった北条早雲の【夢】戦略である。
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